中小企業M&Aに新たな検定試験が誕生!
2026年10月30日、経済産業省から「中小企業M&A実務能力・倫理検定試験」の実施が発表されました。
後継者不足などを背景に、中小企業でもM&Aを活用する機会が増えています。一方で、仲介業者とのトラブルや不適切な取引も問題となっており、安心してM&Aに取り組める環境づくりが求められています。
今回の検定試験は、こうした課題に対応するため、M&Aを支援する人の専門知識と倫理観を高めることを目的としています。
★どのような検定試験?
M&Aとは、会社や事業を第三者に引き継いだり、他社を買収したりすることです。
今回の検定は、M&Aの仲介業者をはじめ、金融機関や専門家など、M&Aを支援する人を主な対象としています。
試験では、次の4つの分野から出題されます。
M&A実務:M&Aの進め方や支援に必要な知識
財務・税務:会社の数字や税金に関する知識
法務:契約や法律に関する知識
倫理・行動規範:公正な取引や依頼者を守るためのルール
これまでに示された試験案では、パソコンを使って解答するCBT方式で、試験時間120分、60問程度が想定されています。
★なぜ「倫理」が重視されるの?
M&Aは、経営者にとって会社の将来を左右する大きな決断です。
しかし、仲介業者が自社の利益や成約を優先してしまうと、十分な説明が行われなかったり、経営者に不利な条件で取引が進んだりする恐れがあります。
そこで今回の検定では、単にM&Aの知識があるだけでなく、依頼者の立場を理解し、誠実かつ公正に支援できるかという点も重視されています。
★中小企業にとって何が変わる?
今回の検定は、M&Aを依頼する経営者が受験するものではありません。しかし、支援する側の知識や倫理観が高まれば、経営者が安心して相談できる環境づくりにつながります。
もちろん、検定に合格しているからといって、必ずしも信頼できる支援者とは限りません。実績や説明の分かりやすさ、手数料、経営者の意向を尊重してくれるかなども大切な判断材料です。
今後は検定制度に加え、M&A支援者に関する国家資格制度なども別途検討されており、業界全体の信頼性向上が期待されます。
★ご相談はお気軽に!
スクラムコンサルティングでは、親族への承継だけでなく、第三者への事業承継やM&Aについてもご相談を承っています。
大切なのは、M&Aを成立させること自体ではなく、経営者の想いや事業の価値を次の世代につなぐことです。
事業承継の進め方や支援機関の選び方など、気になる点がありましたら、お気軽にお声掛けください。




