安心してM&Aを相談できる未来へ:新しい「中小M&A試験」とは?
- 2 日前
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本日は、事業承継や会社の成長戦略として「M&A」を検討されている経営者の皆様にとって、非常に心強いニュースをお届けします。
現在、中小企業庁において、M&A支援者の質を担保するための新しい公的資格「中小M&A試験(仮称)」の創設が進められています。なぜ今、このような試験が必要とされているのか、その背景と内容を分かりやすく解説します。
【1】なぜ新しい資格制度ができるのか?
近年、後継者不在の解決策として中小企業のM&Aが急増しています。しかし、その一方 で「どの会社に相談すれば良いか分からない」「専門家の質にバラつきがある」といった不安の声も少なくありませんでした。国はこうした状況を改善し、M&A市場をより健全で透明性の高いものにするために、支援者個人の「知識・スキル・倫理観」を客観的に証明する制度を整えることにしたのです。
【2】「中小M&A試験」の主な特徴
この新しい制度は、単なる知識のテストに留まらず、実務に即した厳しい基準が設けられる予定です。
幅広い専門知識の網羅: 財務、法務、税務はもちろん、中小企業特有の論点や、成約後の統合プロセス(PMI)に関する深い知識が求められます。
「倫理観」の重視: 今回の制度で最も注目すべきは、倫理面が強調されている点です。強引な勧誘や不適切な手数料設定を防ぐため、高い職業倫理が問われます。
登録・公表システムの導入: 試験に合格しただけでなく、正式に登録された支援者は氏名が公表されます。さらに、定期的な講習の受講が義務付けられ、違反があれば登録取消し等の厳しい処置も検討されています。
【3】経営者様にとってのメリット
この制度が本格的に始まると、皆様には以下のようなメリットがあります。
「信頼できる相談相手」が見つかりやすくなる: 国が認めた基準をクリアし、最新の知識と倫理観を持つ支援者を、公開データから選べるようになります。
トラブルの未然防止: 一定のスキルを持った担当者が重要事項の説明を行うことが推奨されるため、後々の「こんなはずじゃなかった」というトラブルを防ぐ期待が高まります。
M&Aがより身近な選択肢に: 不透明だった支援業務の基準が明確になることで、より安心して自社の将来を託す相談ができるようになります。
【4】今後のスケジュールと展望
この試験は、2026年度(令和8年度)中の実施を目指して準備が進められています。コンピュータによる試験(CBT方式)の導入など、多くの専門家が正しく研鑽を積める仕組みが検討されています。
【まとめ】
M&Aは、大切に育ててきた会社を次世代に繋ぐ、経営者様にとって人生最大の決断の一つです。そのパートナーとなる支援者の質が国によって担保されるようになることは、日本の中小企業にとって非常に大きな一歩と言えます。
制度の詳細はこれから順次発表されますが、スクラムコンサルティングでは最新の情報を常にキャッチアップし、皆様の最善の選択をサポートしてまいります。ご不安な点や気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。




